引越しを閑散期にするとメリットがたくさんあります。どうしても年間を通じて、人の移動が重なる時期は春先に集中してしまいますが、もし都合よく時期をずらせる場合は、引っ越しを閑散期にしたほうが何かと便利です。
まず一番の魅力となるのが、引っ越し業者の費用が安くなる点。では引っ越し時期を閑散期にするだけで、繁忙期との相場はどのぐらい変わるのか、違いを見ていきたいと思います。何事も混雑している時よりも、空いているほうが気分的にも安心ですよね。
閑散期と繁忙期の引っ越し業者の費用の違い
引越しが集中する3月~4月、この時期を外すと費用がかなり節約できます。料金の違い相場について見ていきましょう。
閑散期はいつから?
一般的に引っ越しの繁忙期と言われるのは3月と4月。これ以外を閑散期として営業している会社や、6月、10月、12月も繁忙期にしている会社もあります。若干の違いはありますが、繁忙期はどこも春先なので年間でも一番料金が高くなる傾向があるでしょう。
逆に閑散期で引っ越しが少ないのが、寒い時期のお正月明け1月4日~2月の3週目頃。この時期は屋外の作業が寒いことや、人の移動が少ない背景もあり、引っ越し業者が比較的暇になるといわれています。
料金の違いについて
では引っ越し料金の違いについて比較したいと思います。基本的に時期に関係なく、元から料金が高い引っ越し業者だと、安いところよりも3倍以上にもなることがありますので、最初にどこの業者を選ぶかが節約のコツになります。
ではそれぞれのシーズンでの費用相場ですが、ある引っ越し業者の平均費用、繁忙期の3月は14万円、一番暇な時期の1月は8万円という統計があります。
この数字だけを見ると、引っ越しは閑散期の料金よりも、繁忙期になると1.3倍~1.5倍ほど高くなることがわかりますね。
引越しを閑散期にするとよい理由
なぜ閑散期に引っ越しするべきか、主な3つの理由を見ていきましょう。
希望の時間帯で予約が取れる
閑散期だと希望の日時を指定しやすいメリットがあります。繁忙期になると曜日だけではなく時間帯も都合が合わず、高い料金でも仕方なく契約せざるを得ないこともあるでしょう。
スタッフの仕事が丁寧
繁忙期は1日で何件も引っ越しがあり、時間に追われながらスタッフが作業をしますので、仕事の質が悪くなることも。
また期間限定のアルバイトを使う繁忙期は、作業に慣れていない人も少なくないため、手際が悪く時間がかかる場合もあるのです。
値引きが可能
見積もりをとり他社との料金を比較し、値下げ交渉に応じる業者がいます。これは閑散期だからできることで、お客さんを獲得するために有料オプションをおまけでつけてくれることもあります。
閑散期にさらにお得に引越すコツ
閑散期でも業者によっては値段が違いますし、上手に比較しないと繁忙期料金ぐらい高い会社もなかには存在します。失敗しない引っ越し業者選び、閑散期をさらに活用して節約するコツを見ていきましょう。
曜日と時間
引越し費用は曜日によっても若干異なり、混雑する週末や休日を除き平日にするとさらにお得です。
週の真ん中にあたる火曜日や水曜日が狙い目、そして時間も夕方など遅い時間帯は料金が安くなる傾向がありますので、単身赴任など荷物の量が少ない引っ越しの場合は安い時間帯を選ぶのも方法に。
また大安などの縁起が良い日は、新婚さんや転勤の引っ越しで人気が集まりますので、費用を抑えるには仏滅などを選ぶと良いでしょう。
おまかせ便にする
引越し業者によっては時間指定をしないお任せプランがあります。最初の作業が終わり次第、次の引っ越し現場へ行くものですべて業者の都合となりますので、一日待てる人にはオススメです。
予約した日の前日に連絡をしてくれる場合もありますし、当日数時間前にならないと具体的な予定がわからないプランもありますので、都合を合せられる方には良いでしょう。
荷造りを自分で済ませる
引越し作業をすべてお任せすると、費用はさらに高くなります。衣類や食器の梱包などできる範囲を自分で済ませておくか、大型家具の移動だけを依頼するなど、引っ越しの規模を考えてできるだけの準備をしておきましょう。
比較サイトで見積もりをとる
引越し業者の相場料金はあるようでないもの。価格交渉しやすい閑散期は比較的希望に合わせた内容で契約ができますが、オプションやアフターサービスなども充実させるためには一括見積サイトを活用しましょう。
自分だけのオリジナルプランで安く対応してくれる可能性がありますので、引っ越しが決まり次第早く手配することが大事ですね。
まとめ
転勤や入学などの時期が変えられない状況ではない場合、引っ越しはできるだけコストを抑えるために閑散期を狙うのがオススメです。
自分で引っ越しをする場合にも、レンタルトラックの料金も繁忙期になると高くなる傾向があります。何かとお金がかかる引っ越し、余裕をもって早めに準備を始めてくださいね。